の後
戦士（俺）は静かに休んでいたわけだ
だが！
アニメ「イニシャルＤ」を全て見終わり
再び戦士が立ちあがる
戦場へ
・・・・
・・・・
俺はゲームセンターへ何度か行き、そのチャンスをうかがっていた
誰も座っていない レースゲーム
誰も座らない レースゲーム
俺も座らない レースゲーム
また誰かに座ってこられたらと思うと座れない レースゲーム
レースゲームをチラ見しながら コイン落としゲーム でちまちま（１枚ずつ落として）遊んでいるわけだ
そんな中、毎回と言っていいくらいコイン落としゲームに居る おっさん
３日もそんな日が続くと おっさんも俺の存在に気がつく
俺達は言葉も交わさず目も合わさず、その存在だけを確かめる
そこにいてくれるその安心感
友情に言葉はいらない
俺とおっさんの中に生まれた友情
チャリリリリリーーーン
ドハデな音とともに ジャックポット
誰だ？と思って見ていると、どうやら おっさんが当てたようだ
・・・・・
・・・・・
いかん、俺の中の嫉妬でおっさんの事を嫌いになりそうだ
（・・・おめでとう）
心の中でつぶやく
その瞬間手元が狂って １枚のコインが床に転がった
ああ～～ 一枚一枚
転がったコインはおっさんの足元へ
俺は歩いて近づくと
おっさんはその一枚を拾い
自分のたくさん入ったバケツへ
バケツへ
入れたーーー！！
・・・・・
・・・・
（このクソじじぃいいいいいいいいいいいいいいいい）
キーーーーーーー
心からこのジジィを憎んだわけだ
俺はこの日を最後に戦場を後にした
１枚のコインが生んだ憎しみを俺は忘れないだろう ゲスダゲスオ
