2017年2月11日土曜日

自転車ブーム到来!?

日本は今空前絶後の自転車ブームといいましょうか、そうでもないといいましょうか

世は大チャリこき時代なのです

すばらしい時代です


田舎では昔から マラソン大会 競歩大会 そして自転車大会が頻繁におこなわれていました

私も3年前にその自転車大会に出場しました


その時はまだ私は知りませんでした、本当の自転車という物を


その日はとても天気が良く自転車日和とでもいいましょうか

大会に来ている人みんながニコニコと笑顔でした

私ももちろん満点笑顔で登場


するとその笑顔がよかったのか、みなさんが私を見てニコニコな笑顔でした

いやぁ~笑顔ってすばらしい


大会のエントリー(登録)は簡単で、用紙に住所、名前、年齢、電話番号あと自転車経験を書いて出すとゼッケン(ナンバー)がもらえる感じで

私も自慢げに、自転車経験 30年と、ちょっとだけ見栄をはりましたが そこはご愛嬌という事で


登録をすませると私のところへ 若い(20代前半)の男がやってきました

「それで出るんですか?」


私のママチャリ(愛称 ママ)のことを言っているのか自転車を指差して言ってきました

(何を言っているんだこいつ・・)

先輩(自転車乗りの先輩)にたいして失礼な奴はどこにでもいる


と思っていましたが、

どうやらそうではなく周りを見るとほとんどが 自転車の棒(車体)も貧相ですぐ折れそうな タイヤの細い自転車でした


・・・・・


雨の日も風の日も雪の日も、私が学校へ通ってたとき

そんな自転車一台も見た事ねぇぞ!!


私の中の自転車乗りとしての熱い思いが高鳴りました


この勝負


勝つ!!


大会は 組ごとスタートするみたいで 私は2番手の組


いざ スタート!



スタートして 1分弱 その組の最下位になりました

組のほぼ先頭に居た私はすべての人に抜かれました

・・・(みなさん、さっきまでの笑顔わすれてませんか?)



走り出して30分 足はガクガク 息はゼーハー ケツは悲鳴をあげている


(キツイ)


(もう、帰りたい)


走っていると大学生なのか、女性に「だいじょうぶですか?」と声をかけられ

私はあまりのきつさに無視


完全に下位の組全てに抜かれ、子供にも抜かれ


もはやいい笑い者ですよ


もうレースなんてものじゃない、ほぼ歩いている私は 2度と出ない事を誓い 歩き続けました


その後、 第一チェックポイントあと200メートル という看板があり

やっと休める


そう思ったところへ 大会の人が自転車でやってきました

「最後尾ですので間に合わない場合棄権になります」


そう言われ 私はポカ~ンとアホ面

その人は私を抜き去り行ってしまいました


(・・・・)

(・・・・棄権)


(おいおい、まて)


(まてまて)


俺はすぐさま自転車にまたがり、そのお兄さん(大会の人)を追いかけました



(まってくれよーーーーーー)


第一チェックポイントまでは後 20メートルほど、その兄さんとの距離10メートル


くっそぅ


私は自転車に勢いをつけて 前に転がしました


せめてママ(自転車)だけでも


シャーーーーーーーーーーーーー



「イッケェエーーーーーーーーーー!!!」




私の 思いだけ を乗せてママは一人走りました



ですが、どういうわけか自転車は誰も乗っていないと曲がります

右に急ハンドルを切った自転車は小さな川(ドブ)へ



「マーーーマァアアアアアアアアアーーー」


ドブに落ちた自転車

倒れこむ俺


それは、私のこの大会の終わりを告げていました


だが、よくやったよ


第一チェックポイントでは歓声も賞賛もなく ただお兄さんがこちらをボケーっと見ていました


ドブに落ちたママチャリを拾い上げ 「よくやったよ ママ」


私は胸を張り第一チェックポイントへ


こうして私の大会は終わりました。


今思えば、あの時の女子大学生になぜ いいお返事(一緒にどうだい?)ができなかったのかと後悔が残りました




後輩達へ 自転車乗りの先輩(俺)から一言

本当は先輩として自転車の楽しさすばらしさ、そしてキツさ、色々なものを伝えたかったのですが
きつい部分が多く少し残念ではあります

が、


自転車はキツイのその先に感動があります

がんばってください          


                     孤高の自転車乗り ゲスダゲスオ